誰もいない静かなひとときを過ごしている。空には雲ひとつない。爽やかな風に吹かれながら本を読む。久しぶりに灰谷健次郎さんの「すべての怒りは水のごとくに」を開いた。12年前の作品だ。あるページに私のことが書かれている。懐かしさがこみ上げてくる。今夜はブルーベリーの摘み取り作業やジャム作りのお手伝いをいただいた方たちとの食事会が待っている。季節の移りを実感しながら生きることに大きな歓びを感じる。その中でともに汗を流して下さった方たちとの会話もきっと楽しいものになるだろう。ひとつ、ひとつのことを丁寧にクリアしながら今後も時を重ねたいものだ。