7月29日の長崎新聞の一面「この空に響け」ー合唱団ひまわりの被爆者たちーに榎会長が登場した。少々背伸びしていたこの頃の彼だったが、記事にはそんな焦りや気負いが見受けられず、等身大の榎氏がいた。「ひまわり」の新しい出発の形を模索している今、この記事で一筋の光が見えた感じだ。被爆者のイメージを踏襲することではこの運動を展開することは困難であると考えている。事実から始まることでしか成り立たないのが常道だ。被爆の記憶がなかったり、被爆者としての痛みを感じなかったことは、彼らの責任ではなく、それは幸いなことであることを認識していただくことからしか「ひまわり」の運動は成り立たないし進んで行くものではない。胎内被爆者もいらっしゃるのだ。新しい運動理論の確立が必要だと痛感する。それを後押しして下さるような、榎さんの記事だった。