先週金曜日から始まった今回の旅。長崎から千葉へと向かい、恒例の「いのち輝け!合唱団」のレッスンを土曜、日曜と重ね、翌月曜日から合唱団の面々とともに気仙沼大島へ。気仙沼では支援先のキッズルーム「おひさま」訪問。園児たちと歌や踊りで交流。
その後、初めての大島へと渡る。「亀山荘」に宿泊。
翌朝、大島中学校そばの仮設住宅の一隅でのミニミニコンサート。終了後に仮設の談話室で懇親会。いろいろなお話を伺った。そしてお昼前に気仙沼に戻り、村上力男さんの「あさひ鮨」にお邪魔して昼食。美味しいお寿司をいただき、みんな大満足。
その後、バスで千葉へ戻るメンバーと別れ、合唱団員の堂満氏と福島へ向かう。相馬から南相馬、浪江、葛尾、田村を経由していわきへと向かった。いわき泊。翌朝知人の弁護士事務所にお邪魔し、いわきの実情を伺った後、広野、楢葉町へと向かう旅だった。
福島の実情。たった一回の訪問によって何かを掴めることなど期待する方が無理だったのだが、広田弁護士との再会で今後の展望がうっすらと見えてきたのは収穫と言えよう。広田弁護士。20年前頃まで、常磐炭鉱の労働者の「じん肺」問題をともに取り組んだ地元の弁護士さんだ。「今後も一緒にやりましょう」という広田先生のエールに勇気と責任を痛感した次第だ。
それにしても他の被災地とは全く違う悲しみが福島には感じられた。人の住んでいない地域は、草が伸び放題。無言の悲しみがひたひたと忍び込み言葉を失った。広野町は5500名の住民が、町長の帰町宣言にも拘わらず、現在350名しか戻られていないという。
今後の音楽作りにどのように反映出来るのか、現時点ではまだまだ未知数だが、出来れば福島の子どもたちのための運動を立ち上げたい。
具体的な楽曲作りの難しさを痛感しつつ、今夕長崎へ戻る。
千葉の定宿、カーテン越しの夏の風景を見つつー。