柔らかな春の日射しに包まれた風景を見ながら、この短い旅を思い起こしている。
約半年ぶりの福島・いわき市と気仙沼への旅。その前日と前々日は「いのち輝け!合唱団」のレッスン。ピアノを弾きながらのもので少々疲れた身体でのドライブ。堂満さんの運転で、助手席には津田さん。後部座席に一人でゆっくり座らせていただく形での恵まれたドライブ。お二人のやさしさに感謝しつつの旅だった。
福島・いわきでは初めて出会う四名の方。二年前の「あの日」からのこと、そして現在の状況や思いを伺わせていただいた。そして気仙沼では懐かしい再会。「おひさま」の里見栄美さん。気仙沼・大島でお世話になった佐藤正則さん。そして「あさひ鮨」の村上力男さん。半年で何が変わり、何が変わらないのかー様々なことを伺った。
この小さな力で一体何が出来るのかー悩むばかりだが、それでもひとつつかめたような気がしている。
気負わず淡々と、心と心をつなげるような音楽を提供し、共有していただくことが私のやるべきことなのだろうと考える。
力まず、かと言って気を抜かず楽曲創作に励みたいと今静かに思う。
今回の旅での新しい出会い、そしてこれまでの繋がりをもうひとつ深められた人たちに感謝しつつ、これからの日々に立ち向かおうと、やっぱり静かに思う自分がいる。
今日、長崎に戻る。
やることが山積みで、交通整理が先ず必要だろう。
そして整然と進むことにしよう。