歌びとたちの島ー上五島ーのトラックダウン、そして編集作業が終わった。全10曲、当然のことながら、上五島の歌ばかりだ。宣伝活動がまだまだーという状況なので、上五島の中でもCD制作のことさえご存知ない方が殆どというのが実情だがじわじわと浸透して行くことを強く願わずにはいられない。
文化とは説明するものではなく実際に目に触れ、耳にして感じるものである。上五島の人をはじめ、たくさんの方たちが、このささやかな「文化」に触れて、ある意味素人文化の素晴らしさを実感していただければこんなに嬉しいことはない。
考えてみれば足掛け10年の歳月での今回のアルバム制作だ。これまて制作してきた他のアルバムとは一味も二味も違う作品になったようだ。
被爆者歌う会「ひまわり」も、いのち輝け!合唱団もやはりプロとアマチュアの統合文化だと言えるのだろう。一般的には聴き手が歌い手になるという、この現象が実に素晴らしい。それも誰かの借り物ではなく、自らのオリジナルなのだからもっと素晴らしい。
私の音楽人生、多分にこの様な活動を目指していたように確かに思える。
長崎という舞台をテーマに動いてきたが、今回はもっと狭い地域での取り組みである。まあ、理想は一人一人が自らのオリジナルを持つことが最高に素晴らしいことだと思うのは私だけだろうか。
それにしても流石に疲労困憊という状態だ。明日は千葉コンサートの音合わせ、明後日は久々の「歌声喫茶」だ。この暑さでブルーベリーも気になってきている。とにかく毎年のように「夏」は容赦なくフル回転を求めて来るのだ。