ローマとミュンヘン、ニュルンベルグ、ビュルツブルグのドイツ各都市への旅だったが、ミュンヘンに向かう機内で「ひまわり」会員が亡くなると言う思いもよらないアクシデントに見舞われ、ローマ行きを断念せざるを得ない状況になったが、ドイツ公演は三都市で無事に果たせ一昨夜帰国した。
写真はニュルンベルグの教会でのシーンだ。ニューヨークと違い、日常の市民の暮らしにお邪魔しての演奏会がどの様に受け止められるのか、心配だったが平和を求める心と心が見事に重なり合った演奏だったようだ。
被爆者歌う会「ひまわり」を作り、丸11年間指導、指揮して来たことがひとつ結実したのではと今その歓びに浸っている。
また音楽の在り方を改めて学べたような気がしている。
音楽は決して一方的なものではなく、歌い手と聴き手が作り出すものであることを、ビュルツブルグのシーボルト博物館の公演で痛感した。無言のスタンディングオベーションに鳥肌が立った。「ひまわり」会員も今回の経験でもうひとつ深く自らが歌うことの意味を捉えてくれたと強く信じたい。
被爆70年の取り組みは、12月6日の浦上天主堂のコンサートを残すのみになったが、その前に被爆70年記念のCD制作がある。この一週間でマスターCDを仕上げなければならない。
まだ時差ボケなのか、本調子ではないが、今日からスタジオに入り作業を進めている。
また来月からは浦上天主堂コンサートのためのレッスンに取り組む。もう少し踏ん張り抜かなければ!と自らに言い聞かせている今夜の私だ。